性病と誤解されがちな病気といえば、男性のペニスに生じる亀頭ブツブツが代表的です。
亀頭ブツブツは必ずしも感染症による性病とは限らず、全くの無害で感染しないものも少なくないです。
ただ、亀頭ブツブツの種類や原因が分からないことには、自分一人で性病なのではと悩みを抱えることになり得ます。
亀頭ブツブツは性病とは限らない、それを知るだけでも希望が持てますし、悩みから解放される方法を知る切っ掛けが得られます。
大切なのは亀頭ブツブツに関する基本的な知識と、自分が性病にあてはまるかどうかを知ることで、悩み解消の鍵を握ります。
亀頭ブツブツは性病とそれ以外のタイプに分けられる
亀頭ブツブツは、結論からいえば性病によるものとそれ以外に分類されます。
性病による亀頭ブツブツは性行為などを切っ掛けに発症したり、経時的に症状が悪化するなどの特徴があります。
自然に完治するケースもありますが、放置すると長引いたり、他の人にうつしてしまうことになり得るので注意です。
一方、性病ではない亀頭ブツブツは、性行為などの発症の切っ掛けがなく、気がついてから時間が経過しても数が増えたり大きくならないのが特徴です。
つまり症状が悪化したり成長しないので、その点が性病か否かを見分けるポイントの1つになりそうです。
亀頭ブツブツイコール性病と決めつけると、悩みは深まる一方で辛くなりますが、性病ではない可能性に気がつくことができれば気持ちは楽になるでしょう。
いずれにしても、悩みを抱えて解消の見込みがないのであれば、勇気を出してクリニックに相談するのも1つの方法です。
クリニックであれば亀頭ブツブツを正確に診断できますし、治療が必要となれば的確な治療が受けられますから、治りも悩みから解放されるのも早くなります。
とりあえず自分は性病ではない、それが分かるだけでも気持ちは大きく変わりますし、悩みに支配されることはなくなるはずです。
性病ではない亀頭ブツブツの種類
性病に分類されない代表的な亀頭ブツブツには、フォアダイスと呼ばれるものが挙げられます。
フォアダイスは端的にいえば脂肪の塊で、悪さをするものではなく放置しても問題がないです。
ただ見た目は良くありませんし、一見すると性病による症状に見えるので、気になる人はクリニックで切除することになります。
皮膚にはいわゆる脂腺というものがありますが、これはペニスにもあるわけです。
その組織が脂肪によって膨らみ、目立つようになったものが亀頭ブツブツとなります。
ただの脂肪の塊なので、万が一中身が飛び出しても何かが感染することはないです。
治療は可能ですが再発することがあるので、その点は感染症による性病に似ています。
実はフォアダイスは多かれ少なかれ男性にあるもので、過半数の男性のペニスに存在しているといわれます。
大きさや形などは様々なので、個人差があるのは確かですし、性病に間違われるようなフォアダイスが存在するのも間違いないです。
感染症の尖圭コンジローマに似た症状のフォアダイスのケースもありますが、このタイプの亀頭ブツブツが発症すると紛らわしくて厄介です。
毛穴が炎症を起こす毛のう炎、亀頭の外側に脂肪の塊ができる真珠様陰茎小丘疹も、性病ではない亀頭ブツブツにあてはまります。
性病でない亀頭ブツブツの特徴
性病ではない亀頭ブツブツは、白っぽかったり黄色み掛かった小さい脂肪の塊が生じるのが特徴です。
数や大きさは様々ですが、亀頭が覆われるほどに大量の亀頭ブツブツが生じるケースは稀です。
とはいえ、まるで鳥肌が立っているかのように、陰茎の広範囲にブツブツできることはあります。
亀頭にできるものはカリ首のあたりに集中する傾向で、横並びに亀頭ブツブツがあらわれるケースも珍しくないです。
医学的にフォアダイスは生理現象の1つと考えられていて、顔にできるできものに近いイメージです。
潰して取り出すようなものではありませんし、気にしなければ放置しても大丈夫ですが、性病を疑い気になるようならクリニックを受診するべきです。
仮性包茎の人は通常時だと皮で隠れてしまうので、気がつかない人もいます。
逆にいうと、通常時は皮などに埋もれていて目立たない一方で、勃起をする表面にあらわれて目立つケースもあるわけです。
クリニックで性病ではないと診断を受ければ安心ですし、無理に取る必要はありませんが、性病と誤解される恐れを気にするならクリニックで治療を受けましょう。
自費診療なので保険は利用できませんが、相談すれば治療してもらうことは可能です。
まとめ
亀頭ブツブツは性病によるものと、性病は全く関係のないものに分けられます。
性病による亀頭ブツブツも自覚症状がないことがありますが、性病ではない亀頭ブツブツは主に脂肪の塊が原因です。
つまり、性病のように見える亀頭ブツブツも、実はただ単に脂肪が塊となって目立っているだけというケースが大半です。
フォアダイスと呼ばれる脂肪の塊は、男性の過半数、約6割の人に見られる生理現象です。
確かに医師でもないと性病と見分けるのは難しいですし、誤解を招くのは当然です。
クリニックで検査を受ければ簡単に判別できますし、治療が必要でなくても希望すれば切除してもらえます。